アクシスコミュニケーションズは19日、温度の変化を遠隔モニタリングできるサーマルネットワークカメラの「 AXIS Q29シリーズ」として「AXIS Q2901-E」および「AXIS Q2901-E PT マウント」を発表した。 同社は2010年にサーマルネットワークカメラを発売しているが、本シリーズでは、事前に設定した値を上回ったり、下回った場合にアラームが発報される機能が大きな特徴。複数のアラーム区画を設定することもできる。 両モデル共にPoE(IEEE 802.3af)サポートでケーブル一本で設置できる設計により容易な設置が可能で、既存のセキュリティシステムに簡単に統合できる。「AXIS Q2901-E PT マウント」はRS485/RS422 シリアルポートを搭載したモデルで、PT モーターヘッドに簡単に取り付けることが可能。パン/チルトサポートでより広いエリアのクリティカルな温度スキャンを実現できる。 新シリーズの第1弾製品である「AXIS Q2901-E / PTマウント」の両モデルは、大規模倉庫や変電所などインフラ・プラントにおいて24時間監視で、対象物の過熱リスクをオペレーターが早期に発見して除去することができるのだ。具体的には機器のオーバーヒート、資材置き場での火災、内部を目視できないタンクの水量のモニターなどの使用用途が想定される。また、厳しい気象条件下での使用を想定しており、外装ケースにより衝撃や破壊行為からの保護も可能。 温度アラームネットワークカメラ「AXIS Q2901-E」および「AXIS Q2901-E PT マウント」は、共に2月下旬発売予定で、メーカー希望小売価格はそれぞれ727,700円(税別)を予定している。いずれの製品も3月3日より、東京ビッグサイトで開催されるセキュリティショー2015のアクシスコミュニケーションズのブースに展示される予定だ。