大日本印刷(DNP)は16日、東京大学(石川正俊教授・渡辺義浩講師の研究チーム)と共同で開発した、世界最速レベルの高速ブックスキャナーの試験運用を開始することを発表した。東京大学附属図書館蔵書のデジタル化作業で試験運用を行う。 このブックスキャナーは、1分間に250ページのスキャンが可能。書籍の裁断などの必要はなく、ページをめくりながら撮影を行うとともに、OCR処理によってテキスト化も同時に行う。2010年から両者は共同開発をスタートさせていた。 東京大学附属図書館では、本郷キャンパスの総合図書館を大幅に拡充する「新図書館計画」を進めている。DNPは、同図書館の書籍や学術資料などのデジタル化に加え、タイトル毎の書誌データの作成を行う予定。デジタル化する蔵書は、東京大学に過去所属した教員の著作物が主な対象となる。