セイコーインスツル(SII)は14日、東京ビッグサイトで開催されている「ウェアラブルEXPO」にて、立命館大学と共同開発した「ワイヤレス尿検知センサーシステム」を発表している。 「ワイヤレス尿検知センサーシステム」は、センシングとワイヤレスモジュールをバッテリーレスで実現している。原理はスポンジ状の炭素電極とアルミの電極をおむつに埋め込み、尿という電解質を吸着剤(ポリマー)に吸収させて電池にするというもの。バッテリーがなくても電波を送信できるのは、センサーそのものが発電する電池になっているからだ。 今回の展示では尿を利用したおむつで発電するものだが、一定の起電力があれば汗やほかの電解質でも単純な炭素とアルミの電極で電池を構成することができ、信号を無線送信できることになる。今後はビーコンやセンサーへの応用も考えられるという。