2014年、RBB TODAYのブロードバンド・ネットコーナーで紹介した記事から注目の出来事を振り返る。このコーナーでは、通信サービスに加えてソーシャルメディアをはじめとする各種のウェブサービスやテクノロジー、セキュリティ関連の事象も取り上げている。【1月】●「もんじゅ」職員のPCがウイルス感染……訓練予定表などが漏えいの可能性●政府、「サイバーセキュリティの日」を新設……今年は2月3日【情報セキュリティ月間】●日本電気、NECビッグローブを売却 近年激しさを増しているサイバー攻撃。2014年早々に発表されたのは、日本原子力研究開発機構からの情報漏えいだった。プラントの運転制御・監視には無関係だとされているが、核を扱う組織からの情報漏えいに、衝撃が走った。【2月】●「アプリ認証」に注意、Twitterでスパムが急拡散中……Mステで放送事故、ドラえもん打ち切りなど●米マイクロソフト、新CEOにサティア・ナデラ氏が就任●国立がん研究センターで、PCウイルス感染……動画再生ソフトのアップデート機能を悪用 2月には、国立がん研究センターでのPCウイルス感染が発覚。政府系組織もけっして安全ではなく、むしろさまざまな組織から狙われていることが浮き彫りとなった。“サイバーテロ”の影響が、一般ユーザーにまで及ぶ可能性が現実味を帯びてきた。【3月】●Apple、iOSを自動車のインターフェイスにする「CarPlay」発表●LINE電話、Android版で先行提供スタート……日本を含め、世界8カ国で提供開始●スマホアプリ「Office Mobile for iPhone/Android phones」無償提供スタート 米アップルはiPhone/iPadにとどまらず、自動車とiOSの融合を目指す「CarPlay」を発表した。一方でマイクロソフトは、スマホアプリ版Officeの無償提供を開始。PC・スマホ・ガジェット・家電などで、領域が混然となりつつある。【4月】●LINE、登録ユーザー数が世界4億人を突破……1,000万人突破は10カ国●本日4月9日16時、いよいよWindows XPサポート終了●ドコモ、1.5GHz帯を活用した「Xi」サービス開始……関東・東海・関西地域 Windows XPのサポートがついに終了。10年以上にわたり、全世界でここまで普及したOSはいままでになく、一般ユーザーでも企業でも、まだまだ現役という声もある。しかし今後セキュリティリスクが高まることなどから、2015年での利用率が注目される。【5月】●KDDI、プリペイド型電子マネーサービス「au WALLET」を正式スタート●LINE、一般ユーザー制作スタンプの販売を開始……約350セットが販売可能に●ケイ・オプティコム、低価格LTEモバイル「mineo」開始……au 4G LTE網を利用 4月に4億ユーザーを突破したLINEが、一般ユーザー制作スタンプを販売する「LINEクリエイターズマーケット」を開始。“スタンプ長者”なる言葉も生まれるなど、新しいコンテンツを切り開いた。ケイ・オプティコムの「mineo」は、auによる初のMVNOサービス。いままでドコモの寡占状態だったMVNO=SIMサービスの領域でも、auが対抗策を打ち出してきた。