中国ファーウェイ(華為技術)は18日、ロシアの大手移動体通信事業者メガフォン(MegaFon)と第5世代携帯電話(5G)サービスに関する覚書を締結したことを発表した。ロシアにおける5Gサービスの早期導入を推進する。 この覚書に基づき、ファーウェイとメガフォンは、5G試験ネットワークを構築する。メガフォンは、通信市場や周波数帯域、地形などの実態に基づいてロシア特有の技術的要件を提案し、ファーウェイはメガフォンの提案を踏まえ、新たな通信規格向けのパイロット装置を同社のネットワーク上でテストしていくこととなる。またファーウェイは5G用に設計されたSCMA(Sparse Code Multiple Access:疎コード多重アクセス)のほか通信、全二重通信、クラウド・ベースの基地局、さらに5G対応端末を提供する。 この5G試験ネットワークは、さまざまな試験を経て、2018 FIFAワールドカップで活用される計画だ。2018 FIFAワールドカップは、主要11都市で開催され、世界各国から100万人以上のサッカー・ファンが訪れる見込み。 なおファーウェイは同時に、2020年ドバイ万国博覧会に向け、中東、アフリカ、アジアにおける大手通信事業者であるEtisalat(エティサラート)と共同で5Gネットワーク計画を行うことも発表している。