ANAでは、「カスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)」という考え方に基づき、「ANAのビジネスクラスでどのような体験ができるのか」を伝えるプロモーションを行なっている。同CMは、その一環として制作されたもので、ANAが提供する空間やサービスを、利用者と客室乗務員の双方の視点で紹介する。
同社では、今回放映を開始したCM「格納庫篇」、アプリ予約から搭乗までを映す「アプリ篇」、実際のビジネスクラスの機内の様子がわかる「機内篇」などの動画を制作。「格納庫篇」は、ANAの格納庫内で行なわれた搭乗体験で100人の乗客を集めて撮影。ウェアラブルカメラ50台を利用者と客室乗務員の双方に装着し、実際のビジネスクラスシート(欧米路線のビジネスクラスシートに導入)を、実際のフライトと同じような環境で体験した様子を映し出す。今までの航空会社のラグジュアリーなCMのイメージとは異なり、ANAのビジネスクラスを身近に感じられる映像となった。
マーケット調査会社のトレンド総研によると、航空自由化やLCCの台頭で注目の集まる航空業界では、各社が独自のサービスを打ち出し差別化を図っている。そうした中、ANAは2013年に航空業界調査・格付け会社SKYTRAX(スカイトラックス)社から、日本国内の航空会社では初となる、最高評価の5つ星を獲得した。同社が大切にしている「カスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)」の考え方に基づいたサービスを次々と展開し、チケットやカードをひとつにまとめる機能を持ったチケット・ポイントカード管理アプリ「Passbook」をいち早く取り入れたり、食べログとの取り組みも注目されている。トレンド総研では「最先端のウェアラブルカメラを用いて撮影された新CMも、顧客体験を大切にするANAらしい映像となっている」と評価する。
ANAスペシャルサイトでは、「アプリ篇」「機内篇」の動画を公開すると共に、ハッシュタグ「#Your ANA」でTwitter、Facebook、Instagramを使った利用者のリアルな声を紹介するコンテンツも公開している。また、「LOUNGE篇」などの動画も今後公開していく。