日本放送協会(NHK)は16日、低遅延・高品質なデジタルワイヤレスマイクシステムを開発したことを発表した。 電波産業会(ARIB)で標準化されている「OFDMデジタル方式特定ラジオマイクの伝送方式」を採用し、高品質なリニアPCM音声信号を、1ミリ秒以下という低遅延で伝送できるのが特徴。また電波反射や間欠性の干渉波の影響を受けやすい環境においても音声信号を安定して伝送できるという。周波数帯は、700MHz帯に代わる新しい周波数帯の1つである1.2GHz帯を使用している。 なおOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)は、地上デジタル放送などに採用されているマルチパスに強い伝送方式だ。 本システムは、ハンドヘルド型デジタルワイヤレスマイクと、2チャンネル同時受信ができるデジタルワイヤレスマイク受信機などで構成される。今後は、運用を想定した条件での検証を継続して行っていく予定。なお、本システムは「Inter BEE 2014」において、試作を担当したタムラ製作所により展示される予定。
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