沖電気工業(OKI)は12日より、ワンセグ放送受信用ワンチップLSI「ML7147」のサンプル出荷を開始した。 通常、ワンセグ放送を受信するためのフロントエンド部は、RFチューナーICとOFDM復調LSIの2チップで構成されているが、佐鳥電機との共同開発によりワンチップ化を実現した。高感度なチューナーと、独自アルゴリズムにより高速移動時の安定受信特性に優れたOFDM復調の機能を統合することで、実装面積や部品点数を削減、小型・低消費電力を実現したという。地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式(ISDB-T)の規格であるARIB STD-B31にも準拠する。 パッケージは、業界最小サイズのW-CSPに加え、車載用途等で扱いやすいQFNパッケージも用意するとのこと。なお、東京ビッグサイトで開催される「第11回組込みシステム開発技術展」(5月14日〜16日)の佐鳥電機ブース(No:東44-16)にて、「ML7147」および「ML7147」を搭載した同社製地上波デジタルユニットモジュール「DTV-J-11」が出品される予定だ。 量産出荷は2008年12月の予定。