CEATEC 2014では各社がウェアラブルデバイスの展示を競っている。エプソンは発表したばかりのフォトダイオードによる脈拍センサーを使ったリストバンドデバイスを展示していた。 従来のリストバンド型デバイスは加速度センサーで歩数を計測するものが多いが、エプソンが展示していた「PULSENSE」は加速度センサーに加え、光学的に皮下の静脈の血流をセンシングすることで、脈拍を測ることができる。歩数では、階段の上り下りや坂道での運動量の違いを計測することはできないが、歩数や脈拍を見ていればより正確な活動強度を計測できる。 PULSENSEはリストバンドタイプと腕時計タイプの2種類ある。リストバンドタイプは表面にLEDがあるのみでデータの表示などはできない。腕時計タイプはモノクロの液晶画面が搭載され、時間や脈拍数などを表示できる。防水なので雨天での運動にも対応するという。消費電力が低いのも特徴で、脈拍計測だけなら連続36時間の動作が可能だという。フル充電も2時間から3時間で完了するといい、入浴中などに充電するようにすれば、1日中計測を続けることもできる。 なお、センサーはリストバンドの内側に装着されている。そのため、光学的に読み取るためバンドは腕になるべく密着させたほうがよいそうだ。 計測したデータは専用のスマホアプリ(iOS、Android対応)で、モニタリングしたりグラフ表示させたりできる。アプリには、健康管理、ダイエット、トレーニングなどさまざまな目的の機能が備わっている。身長や体重を設定し、脂肪燃焼に必要な運動時間やカロリー消費量なども可視化される。脈拍をみているので就寝時の眠りの状態まで把握できる。 また、運動とは関係なく、リラックスしている状態や緊張気味の状態も脈拍数のモニタリングで把握することができる。アプリでは「こころバランス」としてグラフ表示など可能だ。ストレスの管理や精神状態の分析など応用範囲は広い。 発売は11月上旬を予定しており、価格はエプソンダイレクトで14,800円(リストバンドタイプ)と19,800円(腕時計タイプ)になる予定だそうだ。