早期の胃がんを公表し、治療に専念していた俳優の市村正親が4日、療養のため降板したTBS系ドラマ「おやじの背中」に向けてメッセージを寄せ、「悔しいし残念です」と心境を明かした。 同ドラマは、毎回異なる脚本家による1話完結のオリジナルストーリーが全10話繰り広げるオムニバスドラマ。市村は14日に放送される最終回、三谷幸喜作の「北別府さん、どうぞ」で主演を務める予定だったが、病気治療と療養のため降板せざるをえなかった。 市村は番組について、「毎週欠かさず見ています。見れば見るほど出演したかったなという思いが募ります。西田敏行さんや渡辺謙さん主演の作品が印象深いです。大泉洋さんの回もジーンと来ました。子役もよかったですね」と、出演がかなわなかった悔しさをにじませた。 自身が出演予定だった最終回の台本はすでに読んでいたらしく、「三谷さんは僕に言わせたかったんだろうなと思うセリフがあったり、クスリと笑えるところがあったりと、楽しみながら読みました」とのこと。「大好きな三谷幸喜さんの作品は僕も楽しみにしていたので、悔しいし残念です」とコメントした。 「北別府さん、どうぞ」は、主人公の売れない役者が息子にウソをついたことで始まる大騒動を描く。市村の代役には俳優の小林隆が決まっている。9月14日午後9時30分より放送。