SkeedはInterop Tokyo 2014で、モバイル回線でも利用可能な通信高速化技術「SilverBullet」に関する展示を行った。 この技術はTCPにおける到達性の保証やデータの連続性を、UDP向けとして独自に実装したもの。回線状況を解析しながら帯域制御やパケットコントロールを行うことで、オーバーフローを起こすことなく回線を効率的に利用できる。このとき、同社のサーバーと端末でRTPなど約20件のパラメーターが取得されるが、それを通信に反映させるアルゴリズムが同社の特許技術となる。 なお、「SilverBullet」をモバイル回線で利用した場合には、回線の空き状況にもよるが2倍から10倍程度の高速化が見込めるという。一般的な都心部の環境であれば、通信速度は3倍から5倍程度に。一方で、遅延が発生するような国際間の通信では、アメリカで20倍から40倍、欧州で20倍から70倍程度の高速化が確認できたという。 「SilverBullet」は現在SDKで提供されており、PCだけでなくiPhoneやAndroidのネイティブアプリケーションにも実装されている。導入事例としてはテレビ局がスマートフォンで撮影した動画を局に送信するためのアプリ「TimelyCast」が挙げられるが、ほかにも警察や消防、災害などで現場の情報を送信する用途でも導入を検討しているとのことだ。 また、ファイルのアップ・ダウンロードだけでなく、ストリーミングの高速化についても今秋に対応を予定している。今後はVODなどのコンシューマー事業も視野に入れており、大容量な写真やゲームなどの配信といった用途も想定しているとのことだ。
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