イクシアコミュニケーションズのSDNブースでは「世界初!」と銘打ち、VM上のテスタポートを用いた遠隔地測定のデモが行われていた。これは沖縄にあるオープンラボと千葉市・幕張メッセのSDIShowCaseブースをネットワークでつなぎ、両者からトラフィックを流しあってパケットロスなどのテストを行うものだ。 テストの際には、仮想サーバ上に「Ixia IxVM 仮想テスタポート」を配置している点が特徴になっていた。IxVMは、同社のテストツールであるIxNetworkやIxLoadを、仮想環境で動作できるように開発されたという。 「通常はハードウェアべースでモジュールをポートに挿して試験を行いますが、今回はVMwareやCitrix XenServer、KVMといった各種ハイパーバイザ上に、テスターポートのVMを配置しています。このような遠隔地での試験、しかも物理的なハードを使わないケースは世界初となるものです」(担当者)。 具体的な試験内容は、L2-3パケット疎通試験、VXLANやOpenFlowなどのプロトコルエミュレーション試験(いずれもIxNetworkを利用)、HTTP、FTPなどのL4-7アプリケーション疎通試験(IxLoadを利用)が行われていた。また遠隔地でのテスト結果は同一画面上でリアルタイムに表示されていた。 また本ブースでは、L4-L7アプリケーション/セキュリティテスト機能を1つの筐体に収めた「PerfectStorm One」なども展示していた。ShowNetにも出展しているモジュール型プラットフォーム「PerfectStorm」は、アプリケーションやセキュリティトラフィックを超高負荷で生成し、1台で960Gbpsという高スループットを実現できる。 このPerfectStormによって擬似的なアタックをかけ、ShowNetにおけるセキュリティ関連の試験を行っているところだ。PerfectStormは一般的なアタックやマルウェアだけでなく、Facebookなどアプリケーションレベルでの擬似的なやり取りが行える点も大きな特徴だという。