富士通研究所は5日、広域SDN(Software Defined Networking)を実現する「クラスタ型分散コントローラー」において、コントローラーの障害や負荷変動に自動的に対応できる技術を開発したことを発表した。 「クラスタ型分散コントローラー」は、複数のコントローラーを論理的に1台のコントローラーとして扱うことが可能なもの。従来の集中型コントローラーと比較して、大規模化に対応しやすく耐障害性が高い一方で、急激な負荷変動やコントローラー障害時の連携制御が困難とされていた。 富士通研究所は、複数のコントローラーを連携制御する分散コントローラー対応モジュールを開発。あわせて負荷増大や障害が発生した場合は、コントローラーが管理するスイッチを別のコントローラーに数秒で切り替えるロードバランス技術、および無停止リカバリー技術を開発した。これにより、障害に強い広域ネットワークをSDNで構築可能。 本技術は、6月11日から幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2014」に出展される予定。