4月16日から、東京ビッグサイトにおいて、FPD(Flat Panel Display)業界で最大クラスのイベント、「第24回ファインテックジャパン」が開催されている。東京オリンピックに向けて、本格的な普及が見込まれる4Kと8K放送。市場拡大を視野に入れ、東芝はコンシューマー用、プロ用、業務用のディスプレイを展示していた。 まずコンシューマー用では新製品の4Kレグザとして「Z9Xシリーズ」(50/ 58/65/84インチの4機種)を展示。Z9Xシリーズの特徴は、画面の直下にLEDを配置した新パネルを採用することで、色彩を豊かにしたことだ。従来のZ8Xシリーズよりも色域を30%ほど拡大し、特に赤色の部分がより鮮明になったそうだ。ほかにも高輝度なダイレクトLEDバックライトとコントロールによって、臨場感や立体感を高める煌めきとメリハリのあるコントラストを実現。84インチは6月下旬、それ以外のサイズは5月中旬から発売される予定だ。 同社のブースでは、このほかにもコンシューマー向けの4K(3840×2160ドット)ダイナブック「T954」や、 広告・デザイン・服飾・写真・映像編集など厳密な色味と高精細を必要とするプロ向けに、Adobe RGBを99%カバーした4K UHDモニター「TUM-32PRO」、業務向けの55インチ・デジタルサイネージディスプレイ「TD-X551」も展示。 ブースではTD-X551を4枚組み合わせたデモが行われていたが、最狭部1.8mm、再広部3.3mmというナローベゼルのため、画面のつなぎ目をあまり感じさせない大画面で、迫力ある映像が圧巻であった。また液晶駆動方式にIPS(In-Place-Switching)を採用し、広い視野角にも対応。かなり横方向(視野角178°)からでも画面がハッキリと見えた。ショーウインドウやショッピングモールの施設や展示場などで威力を発揮するという。
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