iPhone発売以降、端末面での差が無くなり、その他要素でキャリアが選ばれるようになってきた。上記ポイントプログラム意外に、どんなサービスが選択の決め手となりうるのか。渡部氏は、「スマートフォンはとても高価なものであり、アフターサービスの手厚さもお客様がキャリアを選ぶ決め手の一つ」とする。ドコモでは、電話機のトラブル時に電話一本で交換電話機を届ける「ケータイ補償 お届けサービス」を以前から展開しており、約3700万契約と好評を博していた。発売当初は対応サービスがなかったiPhoneについても、2013年12月19日に「ケータイ補償サービス for iPhone」としてサービス提供を開始している。iPhone 5sの場合月額630円、5cであれば月額525円で加入でき、水漏れ・全損・紛失・盗難・故障・購入から1年を超えた場合の自然故障が対象となる。
その「ケータイ補償サービス for iPhone」について、サービス開始後の反響を聞くと、「サービス提供開始直後から、『ドコモがiPhone向けの手厚い補償サービスを始めてくれて本当に嬉しい』『これはすごい。これだけでもドコモを選択する価値がある』という賞賛の声を多数いただきました。iPhoneを販売している現場からは、『他キャリアと比較してもiPhoneに対する補償が一番厚いことを乗り換えの決め手にしたというお客様が一定数いる』という話を聞いています」と、かなり好評で、手応えを感じているという。以前、同サービスの開始直後にSNS等で反響を拾ったところ、「月額650円は決して安くない」といった慎重な意見もある中、「やっとサービスが揃ってきた」「必要な人にはありがたい」など好意的な意見の方が多く、確かにキャリア選択のきっかけの一つになっていると感じた。