料理研究家の小林カツ代さんが、23日に亡くなったことがわかった。小林さんは2005年夏にくも膜下出血を発症し、療養中だった。76歳だった。 小林さんのレシピを紹介するサイト「KATSUYOレシピ」は28日、「去る1月23日(木)に家族が見守る中、安らかに天国へと旅立ちました」と、小林さんが死去したことを報告。療養中は同サイトを日々楽しむなどして静かに暮らしていたという小林さんが、帰らぬ人となった。 また、同サイトでは、「生前、『私が死んじゃっても、美味しい私のレシピは永遠にそこの家の家庭料理として残るのが嬉しいわね』と、大好きな珈琲を飲みつつ、笑いながらスタッフに話をしていました」と、小林さんのエピソードを紹介するとともに、「仕事が大好きな人で、熱血で、人や動物のために睡眠を削っても働く先生でした。過酷なスケジュールを、笑い飛ばしながら片づけ、日本中の人が美味しい幸せに包まれること、平和なこと、それを何よりも望んでいる人でした」と、故人の人柄を偲んだ。 小林さんは、主婦としてテレビに出演して料理を披露したのをきっかけに料理研究家としての活動を開始。以降、テレビの料理番組などに数多く出演して人気を博し、レシピ本など多くの著作を出版した。