■ 吸血鬼映画も研究した細谷さん、その成果は?― 古城と雪菜以外の共演者の演技で印象的だったのは?― 種田梨沙さん(以下種田)ヴァトラーは見た目だけを見るとクールでかっこいいキャラクターかと思いきや、結構ねっとりした性格だったのでびっくりしました(笑)。セリフの独特の言い方が印象的ですよね。― 細谷佳正さん(以下細谷) ワインとか似合いそうだよね。― 種田あと古城の妹の凪沙が夢中になってまくし立てるシーンは、演じている日高里菜ちゃんが結構アドリブを入れていて、例えば第2話で凪沙がお鍋について語るシーンがあったんですが、後半は全部アドリブでしゃべっていて、すごくかわいかったです。日高里菜ちゃんは凪沙に似ているところがあるので、そういうところも違和感がないです。― 細谷うん、あのふたりは似てる(笑)。― ほかにアドリブで入ったセリフなどはありますか?― 細谷アドリブというか、古城君が血を吸うシーンの準備として、映画の『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年公開のアメリカ映画。出演はトム・クルーズ、ブラッド・ピットなど)を観たんです。吸血鬼はどんな吸い方をするのかなと思ってチェックしてみたんですけど、そしたら結構エグい音がしてまして。収録でジュルジュル血を吸う演技をやったら「その音はいらない」と言われて、全部カットになりました(笑)。血に飢えたトム・クルーズの真似をしてみたんですが……。― 種田ジュルジュルしてましたね(笑)。スタッフから「ちょっと汚い」とか言われてました。たぶんそれだけ吸ったら雪菜気絶しちゃうと思います(笑)。■ 今後は真祖や魔族たちの駆け引きにどんどん主人公たちが巻き込まれていく― 放送がスタートしてみて、周囲の反響など手応えを感じた部分はありましたか?― 細谷これは後ろ向きな意味ではなくて、自分が手応えをまだ感じるには早いんだろうとは思っているんですね。先日行われた秋葉原のイベントには本当に大勢の人が来てくださって、ファンのみなさんの盛り上がりが放送開始直後なのにできあがっていたのが、とても印象的でした。自分が主演の声として受け入れられるのかなという不安はすごくあったんですが、そういう形で暖かく迎えてもらえましたし、とくに男性の視聴者が喜んでくれたのは、すごく自信につながりました。― 種田私は凪沙役の日高里菜ちゃんとインターネットラジオ『ストブらじお 雪菜と凪沙のおとなり放送局』)をやっていて、そこにリアルタイムにかなり近いタイミングで感想が届くのがすごく嬉しいです。直接反響があると、これから視聴者のみなさんが楽しみにしているポイントも見えてくるので、ますますがんばらねばと思ったりします。― 放送はまだまだ続きますが、おふたりがおすすめしたい今後の見どころは?― 種田登場人物が増えるにつれて、どうして古城君が第四真祖になったのかを知っている人物が出てきたり、真祖や魔族たちの駆け引きにどんどん主人公たちが巻き込まれていくので、そこには注目してほしいですね。あとみなさんが楽しみにしている吸血やお色気のシーンも、結構録り直したで、ドキッとするところも楽しんでもらえればと思います。― 細谷古城君はいろんな人の血を吸っちゃいますからね。ちょっとお姫様抱っこをしてみたりして、途端にモテ始めるんですけど、古城君はギラギラしていないので、それによって逆に一部の女子がギラギラせざるを得ないという(笑)。バトルだけじゃなくてラブコメな要素もいい感じに仕上がってます。― 最後に視聴者にメッセージを。― 種田原作小説の魅力を忠実に映像化していて、キャラクターも世界観もアクションも作り込まれている作品です。2クールもありますので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします。― 細谷先日の秋葉原のイベントにもたくさん来てくださって、本当に多くの人が楽しんでくれているんだなと感じました。みなさんの応援があれば、今後もさらに続くかもしれないので、ぜひ応援よろしくお願いします。この作品でぜひジャパンエキスポにも行きたいなと思います!―-ありがとうございました。[インタビュー取材・構成:野口智弘]