エヌ・ティ・ティ・スマートコネクトは10月21日、省エネを追求した都市型データセンター「ミスト併用直接外気空冷システム(仮称)」の運用トライアルを、大阪市内のデータセンタービルで開始した。 「ミスト併用直接外気空冷システム(仮称)」は、従来からの空調機冷却システムに、「直接外気冷房システム」と「ミスト噴霧による蒸発冷却システム」を組み合わせたシステムとなる。これにより、消費電力の削減、外気冷房の適用期間拡大が可能となる見込みだ。また、何らかの事情(災害・異常気象等)で外気冷房不可となった場合においても、空調循環運転により一定の室内温度の維持が可能。 従来の外気冷房を使用しない空調方式に比べると、外気冷房を使用することで37%削減、さらにミスト噴霧を併用することで8%削減、合計45%の空調消費電力の削減が可能とのこと。またミスト噴霧で吸気温度を低下させ、さらに排熱温度を低下させるため、ヒートアイランド現象の抑制にも繋がるという。 今後NTTスマートコネクトでは、検証の後、商用ルームを開設する予定。なおシステム構築工事の設計監理はNTTファシリティーズが、システム実証実験はNTTスマートコネクトとNTTファシリティーズが共同で実施する。