PTエキスポは、中国の通信事業者を中心に今後の中国国内における通信ネットワークやサービスを紹介する場であり、GSMAが主催し上海で開かれるMobile Asia Expoと比べ、より規模の大きい展示会だ。それもそのはず、主催が中華人民共和国工業情報化部といい、政府機関である国務院の所属機関が行っている展示会であるからだ。中国移動において今年がTD-LTEの商用サービス元年となる予定のためか、TD-LTEを利用したサービスや技術の紹介が大々的に展示されていた。また別の通信事業者である中国電信においても同様にFD-LTEを紹介していた。さらに、「智慧」という言葉が会場で多く見られた。これは日本語に訳すと「スマート」に相当するが、他の単語につけると、スマートカー(車)やスマートシティ(都市)といった意味になる。そしてスマートカーやスマートシティそれぞれの展示にはLTEや新しい端末を紹介するデモコーナーが設置されるなど「LTE」一色の展示会だった。