米連邦議会下院の科学・宇宙・技術委員会は7月18日、米航空宇宙局(NASA)の計画に今後2年間で168億ドルの予算を割り当てる法案(H.R. 2687)を承認した。法案を取りまとめたラマー・スミス委員長(共和党)は「世界で最も偉大な宇宙計画の目標を設定し、優先順位を付けられる。我々は率先して取り組み、決断を下し、管理することで責任を果たす」としながらも、予算の上限が課される財政管理法の廃棄を望む姿勢も打ち出している。今回の予算は、スペース・ローンチ・システム(SLS)、オリオン宇宙船、エクスプロレーション・グラウンド・システムズ、国際宇宙ステーション(ISS)への商業補給サービスなどに配分される。一方、オバマ政権が提案したNASA教育プログラムの再編は中止、全容が不透明な小惑星回収計画は差し止めとなった。