28日正午、東京メトロの全線で利用可能になったWiMAX。UQコミュニケーションズは同日、報道陣に向け、丸ノ内線東京駅のWiMAX設備見学会を実施。早速『RBB TODAY SPEED TEST』でスピード計測をすると、4回の平均で下り19.825Mbps、上り5.7675Mbpsであった。 計測に使った端末は、『iPhone 5』と、シンセイコーポレーションのWi-Fiルーター『URoad-Aero』。測定ポイントは銀座駅寄りのホーム先頭部分。計測した時間帯は14時頃であったが、ホームでは比較的多くの乗降客の出入りがある状態。計測中のアプリの様子は、アンテナからほぼゼロ距離となるポイントでの計測であったが、電車の出入りなどの影響もあるのか、外部の環境でスピードが上下する印象であった。 今回公開された、丸ノ内線東京駅のWiMAX設備は、改札口付近に1ヵ所のアンテナを設置。ホームにはメガホンのようなアンテナが5本設置され、ホームとトンネルに向け電波を発射する。また、ホーム天井裏にも3ヵ所アンテナが埋め込まれていた。 UQコミュニケーションズ建設2部の関口雄一氏は、「駅にもよりますが、一駅だいたい1ヵ月ぐらいの工期がかかっています。東京メトロさん特有の条件として、終電から始発までに工事を終らせなければならないので、若干時間がかかっています」と説明。 トンネル内のサービスは、ホームに設置されたアンテナからトンネルに向けて発射した電波でカバーすることになり、途中に中継機などは持たない。丸ノ内線内では比較的つながりやすい通信環境に仕上がったというが、トンネル内の形状が複雑な路線では、電波が伝わりにくい場所もあり、通信できなかったり、通信速度が低下する場合があるという。 よりサービスを向上させるには、トンネルの構造が複雑で電波の届きにくい部分に対しては、中継機を設置するなど、なんらかの対策が必要になってくるようだ。 UQコミュニケーションズ建設部門副部門長の知識秀道氏は、「(中継機などの設置は)考えてはいます。お客様の要望があればメトロさんと相談しながら、どういう形がいいのか検討を進めていきたい」と話した。
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