5月11日27時15分から放送のテレビ東京の映画放送枠「サタシネ」に、新海誠監督のアニメ映画『雲のむこう、約束の場所』が登場する。2004年に公開された本作は、ファンにはお馴染みの作品だが、実は地上波初放送となる。名前だけ、その噂は聞いたことがあるという人には、是非お薦めだ。一方で、本作をすでに見たことがあるファンにも見逃せない。この放送枠のなかで、5月31日公開の新海誠監督の最新作『言の葉の庭』の冒頭5分も紹介されるからだ。本作の映像は、これまでに予告編やミュージックビデオなどが公開されている。しかし、今回は本編の冒頭ということもあり、作品の本質に関わるものだ。必見、と言っていいだろう。『雲のむこう、約束の場所』は、新海監督が挑んだ初の長編アニメである。新海誠監督は、2002年の短編業『ほしのこえ』で多くの人にインパクトを与えた。本作では長編映画への取り組みと、演出でもまた多くの表現をする監督の別の一面を見せた。『ほしのこえ』に続いて映像美なども高く評価された。第59回毎日映画コンクールのアニメーション映画賞の受賞作でもある。一方、『言の葉の庭』は、50分弱の中編映画だ。これも新たな挑戦だ。映画関連では、「ダ・ヴィンチ」8月号から小説連載や、5月22日から6月9日までタワーレコード渋谷での「新海誠展」開催も明らかになっている。劇場公開までのカウントダウンが続くなか、今後も逐一情報をチェックして公開を待ちたい。[真狩祐志]『雲のむこう、約束の場所』http://www.cwfilms.jp/kumonomukou/ 『言の葉の庭』5月31日ロードショーhttp://www.kotonohanoniwa.jp/