世界ではGALAXYシリーズのラインアップは極めて豊富であるし、GALAXY以外でもスマートフォンのバリエーションが豊かだ。わが国の場合、端末ラインアップは通信事業者が決めることだ。通信事業者は取引がある端末メーカー各社の公平性も考慮しラインアップを決定している。わが国でも端末種類は豊富に見えるのだが、消費者のターゲットやニーズがやや限定的に企図されており、そこに無理やりラインアップを当て込んで構成しているように感じる。主力シリーズは大型ディスプレイを備えたハイスペックモデルで、ワンセグやおサイフケータイ機能、カメラなどが高性能で、動画コンテンツもサクサク楽しめる端末となろう。一方、高齢者向けや若い女性をターゲットにした端末、ジュニア向けは4インチクラスの小型端末にして、カラーバリエーションやユーザーインターフェイスをそれぞれのターゲットに合わせたものにしているという感じだ。こうした発想は、どうもガラケー時代の戦略とあまり変わっていないようにも思える。4インチクラスのスマートフォンだってあるではないかと言われてしまうが、どうも製品のターゲットが自分にマッチしているように思えないのだ。 わが国も急速にガラケーからスマートフォンへのシフトが続いているが、さらにスマートフォンからスマートフォンへ買い換えたり、あるいは複数端末を併用するために買い増すというユーザーも今後増えていく。そうしたある程度スマートフォンを使いこなしてきたユーザーは、使いこなしや利用目的もより多様化し、求める端末もよりニッチなラインアップに期待し始めているはず。今後、通信事業者各社が、どこまで消費者のニッチなニーズを拾って商品ラインアップを構成して行けるかが勝負どころだろう。あるいは、端末販売がもっとオープン化されても良いのかも?!(注)技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用は違法になる場合があります。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。
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