NECビッグローブ(BIGLOBE)は22日、データセンターの仮想化を実現し、運用開始したことを発表した。サーバとネットワーク双方をソフトウェアで一括制御可能とした。 今回BIGLOBEでは、データセンター仮想化を実現するクラウドコントローラー「momiji」を独自開発した。従来、手動で行っていた“ネットワークリソースの確認”、 “機器1台1台へのIPアドレスやインターフェイス番号の割り当て・設定”、“サーバとネットワークの接続”をすべて自動化。サーバ台数、ネットワーク機器の種類など約10項目を入力するだけで、従来2週間かかっていたインフラ構築を約10分へと大幅に短縮した。 クラウドコントローラーは、 “OpenFlowコントローラー”、“ネットワークサービスコントローラー”、“サーバコントローラー”など、制御する機能別にコントローラーをモジュール化(分割)。各コントローラーは個別に開発されており、機能ごとにバージョンアップできる。 ネットワーク仮想化には、OpenFlow技術をベースに、NECが独自開発した「ProgrammableFlow」と共通の基盤を活用する。なお、SDN(Software-Defined Networking)による運用は2012年9月から開始する予定。仮想化したスイッチ間の接続にはトンネリングプロトコルであるVXLANを採用。スイッチやルータなど既存の物理ネットワーク装置の設定を変更することなく複数拠点を接続できる。