江崎グリコは、今年2月で発売開始から80周年を迎えたクリームサンドビスケット「ビスコ」の売り上げが、2011年度に記録した過去最高記録の45億円を更新し、2012年度は約52億円となる見込みと発表した。 同商品は1933年、当時としては珍しかった酵母入りのクリームサンドビスケットとして発売を開始した。2002年には若い女性向けの「ビスコ<小麦胚芽入り>」をラインアップに追加し、小麦胚芽を入れた「カラダにやさしい健康感」を想起させる商品で、ビスコブランドの拡大につながったと同社はコメントしている。 その後、2007年には長期保存が可能な「ビスコ保存缶」を発売。防災意識が高まり、家庭でも日頃の備えが関心事になっている中、2011年度の売り上げが前年の約10倍になり、『手軽にエネルギー摂取が可能な食料』として支持され、過去最高売上の一因となっている。また、「東京都帰宅困難者対策条例」が2013年度4月1日から施行すにあたっての各企業・行政などの準備対応も一因となっているという。