今後、急速的に拡大するシニア層マーケットを見据え、富士通は初の海外向けスマートフォンとなる「STYLISTIC」をMobile World Congressの自社ブースにおいて、お披露目した。「STYLISTIC」は、日本で言うところのらくらくスマートフォンであり、従来のAndroidと比較し簡単な操作性となっている。特筆すべきは単純明快なインターフェイス。スマートフォンの特徴でもある横にスライドして画面を遷移させていくインターフェイスを廃し、フィーチャーフォンと同様の縦スライドのみを使用。デジタル端末に慣れ親しんでないユーザーに配慮した。また、タッチインターフェイスで避けられない誤操作を避けるため、ボタンのタッチは一度押すだけでは機能せず、少し長く押すことで動作するようになっている。また、押した際にはバイブレーションで押した感覚を再現していて、これも嬉しい配慮と言えそう。端末の背面には警報ブザーが装備され、端末裏にある装置を引っ張ると、ブザーが響き渡る。本体サイズは130x64x10.9mmとなっており、ディスプレイは4インチWVGA (800x480)仕様で防水・防塵加工が行われている。カメラは裏側に8.1メガピクセル、表側に0.3メガピクセルのものが搭載され、メモリーは4GB+microSD仕様、OSはAndroid4.0となっている。プロセッサはクワルコムMSM8255 1.4 GHz、バッテリーは1800mAhだ。まず、フランスの大手通信キャリア「Orange」(フランステレコム)から6月に発売される予定である。
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