マンガ家・松本零士さんの代表作『宇宙海賊キャプテンハーロック』が、超大作映画として大型スクリーンに登場する。東映アニメーションは本作の劇場映画を制作、2013年秋に映画『キャプテンハーロック』(仮題)を劇場公開する。本作はたびたび映像化されてきたが、今回は単なるリメイク作品ではない新しいかたちとなる。その世界観を再構築、リブート(再誕)とするという。その映像にかけた総製作費は3000万ドルにも達する。これまでも数々の大作劇場アニメを世に送り出してきた東映アニメーションにとっても、史上最高の製作費を投じた超大作だ。本作の制作のために集結したスタッフも豪華だ。映画『APPLESEED アップルシード』やCGアニメ『Halo Legends』などで世界的に評価の高い荒牧伸志監督が制作の指揮を執る。また、脚本には『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』、『機動戦士ガンダムUC』など数々のヒット作を執筆してきた福井晴敏さんを起用する。さらに映像は最新テクノロジーを投入した。ハリウッドスタイルの制作を取り入れて、日本のトップクラスのクリエイターを集結させている。本作の池澤プロデューサーは映画『キャプテンハーロック』について、「このコンテンツの主要な市場は世界です。スタッフは世界で戦うアニメ日本代表なんです」と語る。実際に『キャプテンハーロック』の名前は、1970年代、80年代のアニメを通じて世界的に人気が高い。2011年にフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で開催された松本零士さんと荒牧監督が出席する制作報告では、40社以上ものプレスが殺到した。さらにエンタテイメント業界誌ヴァラエティで特集が組まれるほどの反響を巻き起こした。今回はそうした期待の中での満を持しての公開時期決定となる。また、映画の公開は日本だけでなく、海外のファンを視野に入れていることは間違いないだろう。スタッフは荒牧伸志監督、脚本:福井晴敏さん、武内清人さんに加えて、原作総設定:松本零士さんも発表されている。その他のスタッフやキャストは今後の発表を待つことになる。そして、ストーリーは、はるかな未来、もしくは遠い過去かもしれない時代が舞台になる。銀河の果てまで進出したこの時代、人類は地球への居住権をめぐり紛争を引き起こしていた。この紛争の切札として建造された四隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦ハーロック、その英雄と呼ばれた船長とハーロックは終戦とともに姿を消した。やがて彼は艦首に巨大なドクロを刻んだ海賊船を駆る宇宙海賊となって政府に叛旗を翻し、姿を見せる。映画「キャプテンハーロック」(仮題)2013年公開決定 英語版・特報映画『キャプテンハーロック』(仮題)2013年 秋、全国ロードショー原作総設定: 松本零士 監督: 荒牧伸志 脚本: 福井晴敏 武内清人配給: 東映[ストーリー]宇宙の略奪者か、最後の救世主か大戦中の英雄が、海賊として姿を現し、政府に叛旗を翻した。暗殺命令を受けた男が見た、宇宙海賊キャプテンハーロックの真実とは?はるかな未来、もしくは遠い過去かもしれない。銀河の果てまで進出した時代、残されたフロンティアのなくなった人類は、戻るべき場所=地球への居住権をめぐり紛争を引き起こした。この紛争の切札として建造された四隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦。その四番艦・艦長の名前をハーロックといった。しかし、英雄と呼ばれたハーロックは終戦とともに姿を消した。そして次に姿を現した時、彼は艦首に巨大なドクロを刻んだ海賊船を駆る、呪われた宇宙海賊となって政府に叛旗を翻した。なぜハーロックは姿を消し、海賊となって現れたのか?彼の目的は?そして今…、ハーロック暗殺計画が発令された!!