KDDIの田中孝司社長は28日、LTEエリアの普及状況について「(基地局開設へ)ベタ踏みしているが、あとは建設能力にかかっているのが現状」と述べた。 「お客さんの集中するスポットがポンポン動いているので、早急に対応していくことが求められる。(実人口カバー率について)来年度は100とは言わなくても、99.いくつかにはなると思う。今、2.1GHz帯では5MHz幅を使っているが、今後10MHz、15MHz幅を使って高速化を訴求していく」との見通しを語った。 一方、決算会見では、3月までにWi-Fi等へのデータオフロードを50%とする目標が示された。Wi-Fi経由のデーターオフロードについては、住宅エリアでは「Wi-Fi HOME SPOT」を165万台、ビジネスエリアでは「au Wi-Fi SPOT」22万スポットを用意(2012年12月時点)したという。 データオフロード計画にはWiMAXも含まれている。WiMAXを搭載する新端末はもう出てこないのかと質問されると、「現時点では何とも言いがたい。まだWiMAXスマートフォンも売っているし、オフロード効果はWiMAXの方が高いので、現時点ではそこまで決めていない」と述べた。 また、WiMAXサービスを提供するUQコミュニケーションズについては「2.5GHz帯の開設計画はほぼ全てクリアして、この後、新たな周波数を要望している段階なので、次のステップとしては、そこ(周波数の獲得)から新たなストーリーを始める感じになる」との考えを示した。
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