脚が長く見えるファッション、それは、縦長の「Iライン」を意識したアイテムです。例えば、以下のようなものが挙げられます。・縦縞柄やセンタークリース(縦の折り目)が効果的に入っているタイツやパンツ・サイドストライプ(側章)など横に切り替えのラインが入っているパンツまた、 ・ボトムと、靴下やタイツ、靴などの色を縦につなげるものについても、視線が横に分断されないので効果的です。加えて、・ハイウエストの位置に切り替え、絞りやベルトなどがあるトップス・ハイウエストのボトム・ブーツカットなどの若干裾広がりめのパンツ・股上浅めでバックポケットの位置がお尻の高い位置についていたり、バックサイド(お尻)のステッチがVラインなどナナメに入っているものなど、小尻効果を狙ったパンツ・裾や縁などカッティング部分がナナメになっているボトムやブーツ・ヒールが高めの靴などもオススメできます。 一方で、脚が短く見えてしまうファッション、それは、上記のようなアイテムと反対のものです。 人はヨーク(切り替え)の部分や、カッティングされている部分に目がいきやすいものです。切り替えが下の方にあると、どうしても下半身が短く見えてしまいますので、そのようなデザインは、できるだけ上の方にもってくることをオススメします。また、水平のラインが多用されていると、視線がそこで分断されてしまいますので、それをナナメに流すだけでもスッキリと見せることができます。 人はまた、「ゆらゆら」「ひらひら」「キラキラ」「ふわふわ」「すけすけ」「もこもこ」したりするデザインに目がいきやすい傾向がありますので、そのようなデザイン性のあるアイテムをトータルコーデの上部にもってくるようにすると、視線が上に集中しやすくバランスがとれやすくなるので、下半身の短さも気にならなくなります。 デコルテ周りや首周り、手首や足首といった、くびれというくびれはすっきりと露出することで抜け感が出ますし、抜け感が出る事で、全体も洗練されて見えますのでオススメです。 ■プロフィール都外川八恵|カラー&ファッションコンサルタントCOCOLOR(ココカラー)代表日本色彩学会関東支部役員東京商工会議所認定色彩講師ほかカラー専門のデザインスクール(DICカラーデザインスクール)でのカラー講師やスクール運営、カラー専門のデザイン会社(DICカラーデザイン株式会社)で色の調査や企画や提案、色に関するコラム執筆や教材開発、また各種企業様向けカラーセミナー講師や韓国や中国などアジアを中心とした海外でのカラーに関する人材育成などを経て、 独立。スタイリング業界初となる日本ファッションスタイリスト協会主催「ファッションスタイリング検定」の3級公式テキストを始め、カラーやファッションに関する著書7冊。似合う色や質感や柄や形を見つけるだけではなく、それらを目的に合わせて自在にコーディネートできる「CTFイメージリンケージ(c)」や「イメージデザインマップ(c)」を提唱。