長編アニメーション部門でも、2012年に米国で注目を浴びた作品が選ばれた。今回は21本が選考対象作品とされておりノミネートは5枠、このなかに『メリダとおそろしの森』、『フランケンウィニー』、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』、『The Pirates! Band of Misfits』、『シュガー・ラッシュ』が挙げられた。 日本から選考対象に挙がっていた宮崎吾朗監督の『コクリコ坂から』は、残念ながらノミネート作品に残らなかった。
そして、もうひとつはやはり5本のうち3本がストップモーション(コマ撮り)アニメーションとなっていることだ。CGアニメーションが主流とされる映画業界ではあるが、ストップモーションは継続的に作品が作られてきているジャンルだ。そうした近年の成果が、2012年に一挙に花開いたかたちだ。 とりわけ『フランケンウィニー』は、ストップモーションに加えてモノクロの雰囲気のある画面が魅力になっている。さらにティム・バートンらしい、過去の作品へのオマージュも満載だ。 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』は『コララインとボタンの魔女』で一躍注目を浴びたライカの最新作、『The Pirates! Band of Misfits』は「ウォレスとグルミット」シリーズのアードマンの最新作である。いずれもストップモーション作品で高いブランドを築いている。