パナソニックは9日、56型で4K2K(3840×2160ピクセル)の高精細な有機ELパネルを開発したと発表した。米ラスベガスで開催中の「2013 International CES」で参考出展されている。 同社の4K有機ELパネルは、RGBオール印刷方式を採用。「印刷方式」とは、有機EL材料を印刷により塗布し、発光層(EL層)を形成する技術。生産工程がシンプルであることから、多様な画面サイズへの展開が容易な技術として期待されているという。同社は3原色(RGB)すべての有機EL材料を印刷で塗り分ける「RGBオール印刷方式」を採用するとともに、大画面に均一に塗布する設備技術・プロセス技術を開発した。 画面寸法は幅1233mm×高さ693mm×対角1414mm、ピーク輝度は500cd/m2、コントラストは3,000,000:1、厚みは最薄部で8.9mm、重量は12.4kg。 RGBオール印刷方式で56型4K2K有機ELは世界最大サイズだという(同社調べ)。CESではソニーも56型の有機ELテレビを参考出展している。こちらは酸化物半導体TFTを用いることで大型化を図っている。 パナソニックは、CESでセントラルホール内に1,690m2のブースを開設。「Smart VIERA」2013年モデル、デジタルカメラなどのデジタルAV製品、自動車や航空機向けのエンターテインメントシステムなどを展示している。また、Ustreamでも展示場の様子を配信している。