味の素は、「カプシエイト」の成分のひとつである新規機能成分「ジヒドロカプシエイト」に関して、欧州委員会より11月22日にノベルフードとして正式に認可を取得したと発表した。 今回、同社が認可を受けたことにより、独自の酵素技術によってつくられた新規機能成分ジヒドロカプシエイトを欧州連合(EU)加盟の27ヶ国において食品として利用することが可能となった。 ノベルフードの認可は、1997年にEUが導入した「新規食品に関する規則」に基づいて、同規則導入以前に欧州でほとんど消費されていなかった食品成分がEU域内で流通するために必要とされるものである。この認可は、科学的データや安全性に関する情報をもとに、人体に悪影響がないことが徹底的に評価、審査され、その結果をすべての加盟国が承認した後に初めて取得することができる。 カプシエイトの成分のひとつであるジヒドロカプシエイトは、エネルギー代謝を進める作用があるとされ、世界的な健康課題のひとつに数えられる『肥満』への効果が期待されている。同社は独自の酵素技術によって、より安価で安定的な生産と供給を可能にした。 また、ジヒドロカプシエイトは、既にアメリカで2009年にGRAS(Generally Recognized As Safe:一般に安全と認められる食品)として認められている。今後はアメリカに加えてヨーロッパでも新規機能成分として、様々な食品へ利用できる可能性が広がり、グローバルに新たなビジネス展開が期待できると、同社は考えている。