8月3日に北九州市小倉にオープンした北九州市漫画ミュージアムが、早くもアクティブに活動している。地域ゆかりの作家、作品にスポットをあてた常設展示ゾーンなどに加えて、企画展示やイベント企画に積極的に取り組む。11月3日からは、モンキー・パンチさんの人気マンガ『ルパン三世』にフォーカスした「ルパン三世展」を開催する。この展覧会はモンキー・パンチさんのマンガを原作にし、初のアニメ化となったテレビシリーズスタートから40周年を記念したものだ。『ルパン三世』の展覧会としては、これまでにない規模と内容にとなる。展覧会は全国の複数の会場を巡回するが、九州では北九州市漫画ミュージアムが唯一の開催だ。「ルパン三世展」では、多彩な展示が話題を呼びそうだ。まず、目玉となるのは、原作者モンキー・パンチさんによるカラーイラストや原稿である。これが一堂に会する。さらにアニメからの展示も多数ある。テレビシリー ズや映画制作に使われた設定画やセル画、さらに秘蔵資料などだ。マンガ、アニメが創られる際の知らざる秘密を解き明かすことになるだろう。展示品は約300点にも及ぶ予定だ。また、11月3日13時からは、ミュージアムで、モンキー・パンチさんによるトークショーを行う。こちらも要チェックだろう。北九州市は、もともと貸本屋や映画館の数が多い地域として知られてきた。そんなで文化土壌から、松本零士さん、わたせせいぞうさん、畑中純さん、北条司さんなど多数のマンガ家を世に送り出した。そうした文化を受け継ぐべく誕生したのが、北九州市漫画ミュージアムである。館内には常設展示ゾーンに加え、5万冊ものマンガが自由に読めるゾーンも設置した。さらにイベントコーナー、企画展示室も設ける。また、漫画家トークショー、漫画体験・漫画教室などマンガ文化の振興に力を入れる。今後もますます注目されていきそうだ。北九州市漫画ミュージアム http://www.ktqmm.jp/アニメ化40周年 ルパン三世展開催期間: 2012年11月3日~12月28日