中村光さんの人気マンガを原作にするアニメ映画『聖☆おにいさん』のメインキャストが公開された。イエス役を演じるのは森山未來さん。ブッダ役を演じるのは星野源さん。どちらもアニメのアフレコは初挑戦となる。『聖☆おにいさん』は、東京の立川を舞台に、安アパートに住み込み、下界のバカンスを愉しむブッダとイエスのコンビを描いたコメディである。「モーニング・ツー」(講談社)で、2007年に連載がスタート。累計800万部のベストセラーを記録し、2009年には第13回「手塚治虫文化賞」で短編賞を受賞するなど、高い評価を得ている。映画化は、テレビアニメ『THE IDOLM@STER』などに参加した高雄統子さんの初監督作品となる。音楽はムーンライダーズの鈴木慶一さんと白井良明さんが手がけ、制作は、『青の祓魔師』や『ソードアート・オンライン』などで知られるA-1 Picturesが担当する。今回発表されたメインキャストは、現在もっとも注目を集める2人の若手俳優である。森山未來さんは映画『モテキ』『苦役列車』や、舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』などの主演作はいずれも大きな話題となった。星野源さんは、劇団「大人計画」に所属し、俳優、ミュージシャン、文筆業、映像ディレクターなど多方面で活躍。ドラマ『ゲゲゲの女房』『11人もいる!』などに出演している。今回のキャスト発表に合わせ、2人からのコメントも公開されている。[多摩永遠]イエス役・森山未來さん「源ちゃんとはまたどこかで仕事をしたいなぁと思っていたんですが、こういった巡り合せもなかなかに乙なもんだなと。小学生の頃、初めて読んだ伝記物は「キリスト」でした。中学生の頃、手塚治虫さんの「旧約聖書物語」や「ブッダ」に触れていました。「聖☆おにいさん」は何年か前に人からのすすめで単行本で読ませて頂いたんですが、中に盛り込まれている宗教的な小ネタがどれもわかるだけにたまらなく、これは日本ならではの距離感だなと感じた記憶があります。イエスを演じるどうこうというより、とにかくアニメーションに言葉を乗せるという行為自体が初めてなので、この自分にとって新しい現場をブッダ演じる源ちゃんとのコンビネーションも含めてとにかく楽しめればいいなと思っています。」ブッダ役・星野源さん「元々アニメが大好きなので、お話をいただいた時は本当に嬉しかったです。高雄さんが演出された作品はリアルタイムで観ていましたし、「聖☆おにいさん」も新巻が出れば買っていました。違う価値観の二人が一緒に暮らしているのがすごく好きです。人間は皆ばらばらなのだ、と常々思っていたんですが、天界も同じだったのかと(笑)。でもその二人が相手を思いやりながら生活している。ある意味、すごく人間的で普遍的な話だなと思っていました。自分とお金に厳しく、シルクスクリーンが好きなブッダとして生きられるよう、頑張りたいと思います。収録が本当に楽しみです。」『聖☆おにいさん』聖職系男子、来春スクリーンに降臨公式サイト http://www.saint023.com/top/index.html