『エイリアン』、『ブレードランナー』、『グラディエーター』、そして最新作『プロメテウス』まで、世界的な名声を獲得してきた映画監督・プロデューサーのリドリー・スコットさんが日本をテーマに1本の映画を製作した。東日本大震災から1年後の2012年3月11日をテーマに取り上げた『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]』である。 本作が10月20日から六本木ヒルズなどを会場に開催される第25回東京国際映画祭の特別オープニングとしてワールドプレミア上映されることになった。『JAPAN IN A DAY』が、昨年に引き続き震災復興支援を目指す映画祭の想いと一致したためである。
映画は震災から1年経った日に収録された投稿映像を1本の映画にまとめあげたものだ。人々が撮影した様々なシーンをつなげ、ストーリーとする。そうした中からメッセージを届ける。 映画についてリドリー・スコットさんは、「人々の物語、秘密、そして願いを捉えることによって、現在、地球に生きるということがどういうことなのかを、映画サイズのスナップショットとして作り上げることが出来ました。『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]』はそういったことを提唱すると同時に、日常生活や、願い、恐怖、そして日本の人々の夢を、とても具体的な瞬間に焦点を当てて描いています」とコメントする。
リドリー・スコットさんは、監督、そしてプロデューサーとして数々の映画に携わってきた。エンタテイメントのヒットメーカーとして知られるが、世界の子どもをテーマとした『All the Invisible Children』の監督、やはり世界からの投稿画像を映画にまとめた『Life in A Day』の製作をするなど社会的な関心も高い。 また、映画『ブラック・レイン』の舞台を日本にしたように、日本に対して愛着を持っているとされる。『JAPAN IN A DAY』そんなリドリー・スコットさんの想いが込められた映像となる。