9月10日、千葉県柏市の柏の葉キャンパスにて三井不動産および三井ホームが実証実験をおこなうスマートハウス「次世代スマート2×4 MIDEAS(ミディアス)」のプレス向け見学会が開催された。三井ホームの木造2×4工法を採用しながら、2基のリチウムイオン蓄電池(5.53kWh×2)、7kWの定格出力を持つディーゼルのアシスト電源、地域AEMS(Area Energy Management System)に連携したHEMS(Home Energy Management System)、さらには振動・気象・温湿度照度・耐久性といった住宅機能モニタリングセンサーなど、業界初の設備を多数装備。カーポートには米国の特許ベンチャーWiTricity(ワイトリシティ)社と技術ライセンス契約を結んでいるIHIが協力し、磁界共鳴式の非接触充電設備を設置している。車両は同じくWiTricityと提携している三菱自動車の『i-MiEV』ではなく、そのOEMであるプジョーの『ion』が置いてあった。ナンバーは付いているがもちろん左ハンドル仕様だ。非接触充電設備が設置されるのは、実験住宅としても初の事例。採用の経緯について三井ホーム技術企画部の鈴木強氏は、「有線充電は車両を置いたあとに、さらに充電器を差し込んで…という煩わしさがある。非接触であればこの煩雑さがなくなり、使い勝手は大いに向上する。実験としても初の試みなので今回のMIDEASを通じて耐久性や利便性を検証したい」と述べる。WiTricityの非接触充電技術は、有線接続に比べても遜色のない充電効率を実現できる点が特長で、「3kW以上の電力を、20cm離れて90%以上の効率で給電できる」(IHI技術開発本部電気システム開発部の新妻素直氏)とのこと。また、非接触でも車両側から住宅への給電も可能とのことで、太陽光パネルにより発電した電力を2基の蓄電池とEVで保存しておくことで電力の自給自足がほぼ可能になるという。また、プジョーの『ion』が検証車両に選ばれた理由については「住宅によって自動車選びの選択肢が狭まってしまうイメージを植え付けるのは良くない」と鈴木氏。また同部技術開発グループの太田啓明氏は「MIDEASは、“暮らし継がれる家”をコンセプトのひとつにしている。車選びもライフステージや家族構成に応じて変化していく。EVの充電設備をとってみても、ある規格や車両に縛られず、柔軟性を持たせて将来にわたって利用できる環境を提案したい」と述べ、敢えて国産メーカーのEVにこだわらなかった理由を説明した。
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