三菱電機は29日、東日本旅客鉄道(JR東日本)との共同研究の一環として、列車の走行位置に応じたリアルタイムの情報を乗客のスマートフォンに提供するサービス「トレインネット」の実証実験を、山手線で実施することを発表した。 「トレインネット」は、走行位置に応じた運行関連情報や沿線情報などを配信し、利便性の高いスマートフォン向けコンテンツを配信するシステム。無線通信網経由で地上のコンテンツ配信サーバと送受信し、乗客のスマートフォンに列車搭載の通信装置(無線LANアクセスポイント)を介して情報を提供する。また列車情報管理システムから、リアルタイムで鉄道関連情報も提供する。スマートフォンでの操作性を考慮した専用アプリケーションにより、これらの情報は閲覧可能となる。なお、「トレインネット」利用時のインターネット接続も可能になる予定。 今回の実験は、9月3日~2013年1月中旬までの約4か月半に実施される予定で、9月3日から11月上旬までは1編成、11月中旬から終了までは2編成の車両を使う。主なコンテンツとしては、運行状況、駅・乗換案内、車内状況(各号車の乗車率・車内温度、設備案内)などを配信する。アプリは、「山手線トレインネット」専用サイトからダウンロード可能(iPhone/iPod touch、Android端末に対応)。 利用者へのアンケートや利用状況調査、システムの動作検証などを通して、提供するサービスの内容とシステム構成を評価し、今後の実用化を目指す。
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