日立製作所は24日、半導体メモリを利用した記憶媒体“フラッシュ媒体”を活用し、高速なデータ処理を実現するストレージソリューションの製品展開を、段階的に強化することを発表した。 第一弾として、企業の大規模システムやデータセンター向けのエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」(VSP)に、フラッシュ媒体の1つであるSSDを活用しデータ処理を高速化する「Flash acceleration(フラッシュアクセラレーション)」を追加する。24日より提供を開始する。 「Flash acceleration」は、「VSP」のコントローラを、SSDを活用したデータ処理に適した形に強化するソフトウェア。「Flash acceleration」を利用することで、SSDを利用した「VSP」において、現行機と比べ約3倍となる100万IOPS(Input Output Per Second)以上のデータ読み込み速度を実現可能となる見込み。またハードウェアを別途追加する場合と比べ、ストレージシステムのTCOを最大約30%低減できる。なお、「Flash acceleration」は、すでに導入されている「VSP」に追加し利用することも可能。 また日立は製品展開強化の第二弾として、フラッシュ媒体と日立の独自技術とを組み合わせて高いデータ処理性能とコストパフォーマンスを実現することで、データベースや基幹業務システムなどのTCO低減に貢献する新ソリューションも提供する予定。Flash accelerationの価格は1,334万9,700円(VSP本体は別途、購入の必要あり)。