ソニーは20日、世界で初めて、独自の「積層型構造」を採用した新開発のCMOSイメージセンサー「Exmor RS」(エクスモア アールエス)を商品化することを発表した。10月から順次出荷を開始する。 「Exmor RS」は、従来の「裏面照射型」CMOSイメージセンサーの支持基板の代わりに、信号処理回路が形成されたチップを用い、その上に裏面照射型画素が形成された画素部分を重ね合わせた、「積層型構造」を採用したCMOSイメージセンサーとなる。 商品化された「Exmor RS」の3モデルは、従来のRGB(赤/緑/青)画素にW(白)画素を加え、独自のデバイス技術と信号処理により画質を損ねることなく感度を上げたことで、暗い部屋や夜でもきれいに撮影できる「RGBWコーディング」機能、撮影時に同一画面内で2種類の露出条件を設定し、そこで得た画像に適切な信号処理をすることで、ダイナミックレンジの広い画像を生成し、逆光でも色鮮やかに撮影できる「HDR(ハイダイナミックレンジ)ムービー」機能を搭載するとのこと。「積層型構造」の採用により、高画質化・高機能化に加えて、小型化を両立した。 また、それぞれのイメージセンサーに、オートフォーカス機構付レンズユニットを搭載した小型オートフォーカス・イメージングモジュールも3モデルを商品化する。これら3モデルのイメージングモジュールは、業界最小の1.12μm単位画素に最適化した新設計のレンズを採用することで高解像度を実現したのが特徴。
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