宇宙進出のためのインフラである宇宙エレベーター。その研究や情報収集/発信を行なっている宇宙エレベーター協会では、8月1〜5日に、静岡県富士宮市大沢扇状地で技術競技会を開催する。 4年目の今2012年は、バルーンの掲揚は最高高度1200mに達する見込みで、自走式昇降機“クライマー”の上昇速度については100km/h台をめざすチームもいる。 世界記録に挑むのは、大学の研究室などでクライマーを設計・製作を行ない、日本各地から集まる約20チーム。バルーンから垂下したテザーやロープを伝ってクライマーを昇降させて競う本技術競技会は、世界最大規模の宇宙エレベーター関連イベントであると同時に、最新の共同実証実験の場でもある。 協会正会員以外に一般の見学は許可されていないが、インターネットで動画中継する予定だ。開催概要●日時:8月1日(水)〜5日(日)予備日:6日(月)〜7日(火)●会場:国土交通省富士砂防事務所大沢扇状地/ストックヤード静岡県富士宮市富士裾野エントリ(7月18日)●団体チーム:神奈川大学工学部(5チーム)、日本大学理工学部(4チーム)、静岡大学工学部、神奈川工科大学、千葉工業大学工学部、ミュンヘン工科大学、阿南工業高等専門学校●個人参加チーム:チーム奥澤、チーム松本、4thLaboratory、山梨大学工学部有志、明星大学理工学部有志、慶応義塾大学有志JSETEC●第1回(2009年8月)掲揚高度150m千葉県習志野市、日本大学理工学部グラウンド●第2回(2010年8月)掲揚高度300m千葉県習志野市、日本大学理工学部グラウンド●第3回(2011年8月)掲揚高度600m静岡県富士宮市富士裾野、国土交通省富士砂防事務所大沢扇状地●第4回予定(2012年8月)掲揚高度1200m静岡県富士宮市富士裾野、国土交通省富士砂防事務所大沢扇状地