サイバーウィングが展示していたWing itは、同社が契約する10社のアドネットワークをワンストップで媒体社・アプリベンダーなどに効果的に自動配信してくれるというシステムだ。 一般に、広告を配信するアドネットワークの契約が1社だけだと、特定のサイトに同じ広告ばかり配信されるといった問題が発生する。そのため、複数のアドネットワークと契約するわけだが、そうすると、アドネットワークごとに契約を結んだり、切り替えを自分で設定する必要があったり、SDKがばらばらだったりと、なにかと運用・管理が煩雑となる。結果として、効果的かつ最適な広告配信ができないことになる。 Wing itはこれらの問題を解決してくれるという。まず、契約や運用だが、Wing itに対応するアドネットワークならば、サイバーウィングと契約するだけで任意の組み合わせで配信先を指定できる。契約や決済処理はサイバーウィング1社とのやりとりで済む。広告配信のSDKも1種類で済むので、アドネットワークごとにタグやスクリプトを変える必要もない。 配信先の選択は、「eCPMをベースに自動的に判断しています。たとえば、媒体社の特性により時期的に売り上げが落ち込むアドネットワークがあれば、別のアドネットワークに切り替えたりすることが自動的に行われます」(サイバーウィングシステムソリューション本部古川太郎氏)とのことだ。 Wing itは、一般的なウェブ媒体にも対応可能だが、モバイルアプリなどへの広告配信への利用が効果的だという。