日本電気(NEC)は24日、サンリオピューロランド(東京都多摩市)に、キャラクター「シナモロール(愛称:シナモン)」と会話できる試験サービス「おしゃべりシナモン」を提供したことを公表した。 このサービスは、サンリオピューロランドで開催中のシナモンデビュー10周年イベント「会いにいこうシナモン~シナモンのイースター大作戦~」の一環として実施しているもの。GWを含む4月7日~6月6日のイベント期間中、音声認識技術を盛り込んだぬいぐるみ「おしゃべりシナモン」と対話できるフォトスポットの設置や、シナモンによるスペシャルグリーティングなどを実施している。 NECの音声認識技術を活用することで、テーマパーク内に設置されたシナモンのぬいぐるみに話しかけると、認識した音声の内容に合わせてシナモンが返答するものとなっている。さまざまな音が混ざるテーマパークでも、正確な音声認識が可能なよう、周囲の雑音を拾うためのマイクも設置し、音声用のマイクに入り込む雑音を除く技術を開発した。また声の大きさ、高さ、声質など、大人から子どもまで幅広い声に対応した音声モデルを搭載した。 NECでは今回の成果を活かし、他のイベント、ショッピングモールなどの商業施設、駅・空港などのパブリックスペースでの音声認識技術の活用を検討するとしている。