米マイクロソフトは16日、「NAB 2012」(National Association of Broadcasters: 全米放送事業者協会)のコンファレンスにおいて、コンテンツ提供者と配信事業者向けの新たなクラウドサービスとガイダンスを発表した。
クラウドベースの新サービス「Windows Azure Media Services」は、Windows Azureのクラウド基盤を活用し、メディアの制作・管理・配信が簡単にできるよう設計・実装されたサービス。マイクロソフト自身あるいはサードパーティのソリューションが即座に利用できるように構成されており、大容量のデジタルメディアを効率良く処理し、任意のタイミングで利用できる。これによりコンテンツ提供者・配信事業者は、場所やメディア利用方法にかかわらず対応できるカスタムメディアソリューションを構築できるようになる。
多くのメディアパートナーにも対応しており、Aspera社の高速転送テクノロジ、Digital Rapids社、ATEME、Dolby Laboratories社のコンテンツ エンコード テクノロジ、BuyDRMとCivolutionのコンテンツ セキュリティ テクノロジ、Wowza Media Systems社のビデオオンデマンドのストリーミングテクノロジなどに対応する。
また、Windows Azure Media Servicesは、消費者向け電子機器メーカーによるネット対応デバイスのエコシステムにも対応する。Microsoft Smooth Streaming、HTTP Live Streaming、そして、Flashメディアフォーマットをサポートし、Xbox 360、Windows Phone、WindowsベースのPCから、スマートテレビ、セットトップボックス、MacOS、iOS、Androidなどのマイクロソフト以外のデバイスに至るまで、ほぼすべてのネット接続デバイスに、簡単にリーチできる。ISOおよびIEC Councilの標準であるMPEG-DASHもネイティブにサポートする。