インターネット大手の米AOLは9日(現地時間)、保有する特許と関連する特許出願800件以上をマイクロソフトに売却する正式契約を締結したと発表した。総額10億5600万ドルがマイクロソフトから現金で支払われる。 対象となっている特許の内容は広告、検索、電子商取引、ソーシャルネットワーク、地図マルチメディアストリーミングなどに関するもの。AOLはインターネットサービスの草分け的存在で、初期のインターネットで様々なサービスを展開した。無料電子メールサービスやインスタントメッセンジャーにおいてはパイオニアといえる。 特許の売却は入札で行われ、Google、Facebook、アマゾンなど主要なインターネット企業が入札した模様だ。マイクロソフトはライバル企業であるGoogleとの競争の武器として、AOLの豊富な特許が必要だったと見られる。