アプリケーションのパフォーマンス分析などを行う米New Relicは5日(現地時間)、ブラウザの速度についての調査結果を発表した。WindowsのブラウザではIE9が最速のブラウザという結果となった。 通常、ブラウザの表示速度は条件を揃えた実験によって測定されるが、New Relicは全く違うアプローチで調査を行った。独自のツールにより、15万以上のドメインに対する1ヵ月200億以上のページビューを測定し、そのデータからブラウザごとの表示速度を割り出した。New Relicではこの方法によりエンドユーザーの観点から信憑性の高いデータが得られるとしている。 Windowsのブラウザで最速とされたのはIE9。同ブラウザはこれまでのIEと違い、ライバルに匹敵する速度を実現したと評されてきたが、今回の調査ではライバル以上の高速さを発揮した。2位はFirefox14.0、Chrome17、Firefox11.0が同率で獲得している。 シェアについても同時に発表され、WindowsではIEが40%で1位、Chromeが33%で2位、Firefoxが24%で3位となっている。ほかに興味深いデータとしては、全てのOSを含む「ラップトップアンドデスクトップ」のブラウザのランキングがある。ベストテンに入った10本のブラウザはMac用Chromeが8本、マック用Safariが1本、Linux用Chromeが1本で、Windowsのブラウザは1本も入らなかった。 IE9がWindows用としてもっとも高速であるという結果について、マイクロソフトは公式ブログに記事を投稿。ブラウザメーカーによるベンチマークテストはしばしば不明瞭だが、実際に使われているブラウザのパフォーマンスを計測したNew Relicの調査は素晴らしい、としている。