米マイクロソフトは21日(現地時間)、Googleがインターネットエクスプローラ(IE)のプライバシー設定を回避してウェブ閲覧履歴などを収集していると発表した。 Googleは去る17日に、アップルのブラウザであるSafariのプライバシー設定を回避してウェブ閲覧履歴を収集していたことが明らかになっている。これに続くマイクロソフトの発表でGoogleはさらに批判を浴びることとなりそうだ。 問題となっているのはサードパーティクッキーというもので、これを利用するとユーザーのウェブ閲覧履歴の収集などが可能となり、広告企業などが利用している。サードパーティクッキーはユーザーを識別できるものではなく、またこれを利用した機能もあるため、Google ChromeやFirefox、Operaはいずれも初期設定でサードパーティクッキーを受け入れるようになっている。 しかし、アップルのSafariとマイクロソフトのIE(6以降)ではこのクッキーをブロックするように初期設定されている。Googleはこの2つのブラウザの設定をそれぞれ異なる方法で回避し、ウェブ閲覧履歴などを収集していたことになる。ただし、それぞれの回避方法は専門家の間では半ば常識化していたもので、そういったプライバシー保護機能の脆弱さが問題だとする声もある。 IEについては、ウェブサイトのプライバシーポリシーの標準である「P3P(Platform for Privacy Preferences)」に準拠しているが、これはウェブサイトがユーザーを追跡しないポリシーを明示しない限り、クッキーをブロックするというもの。ところが、P3Pの仕様では不明瞭なポリシーは無視、つまりブロックしないようになっている。したがって、単にP3Pに準拠しない不明瞭なポリシーにするだけで、簡単にブロックを回避できる。Googleもこの手法を使っていた。
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