■今後10年を見据えた光ファイバー回線事業の強化を
記者会見では、同社の鈴木孝博社長が登壇。「当社は2001年より世界で初めて光ファイバーによる個人向け商用インターネットサービスを提供してきた先駆者。現在では法人・個人向けと併せて、およそ50万契約をもち、とくにマンション向けには20%を超えるトップシェアを獲得している」と現状を説明。
さらに鈴木社長は、「リッチコンテンツ化とスマートフォンに代表されるデバイスの多様化は今後もすすみ、トラフィックはさらに増加すると考えられる。ブロードバンドの普及期を終え、これから本格展開期として位置づけて、これからの10年を見据えて取り組んでいく」と述べた。
■速度を選べるセレクトプランを新設
同社では、光インターネット接続サービスの個人向けサービス『UCOM 光 マンション全戸一括タイプ オールギガプラン』として提供している1ギガ回線のベストエフォートサービスに加えて、マンション全戸一括タイプの契約でも、それぞれの入居者様のインターネットの利用用途に応じて、100Mbpsと1Gbpsを選択できる『UCOM光マンション全戸一括タイプ 100 メガ/1 ギガ セレクトプラン』のサービスを首都圏など一部地域で、3月1日より販売を開始することを明らかにした。
さらに、同社の強みとして鈴木社長は「独自のバックボーン」「自社で一貫して行うアフターサービス」「占有型光ファイバー」という3点を挙げる。
バックボーンについては、243Gbpsの自前で構築した高速回線、自社で一貫して行うアフターサービスについては、技術陣と連携した迅速かつ柔軟なサポート体制、そして占有型光ファイバーについては、光ファイバーを分岐させずにサービス提供先に引き込むことにより高速通信が実現していると説明する。
■「社運をかけるくらいの思いで取り組んで行く」
今後サービスの訴求に当たって、鈴木社長は世界で初めて個人向けに光りインターネットサービスを提供開始した実績を掲げ「実は光インターネットを陰で支えてきた実力ブランド」であり、「提案者であり先駆者・先導者である」という先進性、そして「顧客ニーズに応じた商品ラインナップ」の3点を中心に展開していくと説明。
同社のサービスイメージに合致したイメージキャラクターとして、“ぐっさん”の愛称で親しまれている山口智充さんを起用。山口さんはインターネット回線にまつわるトラブルを解決し、“ギガ”の通信速度を世に広めるヒーロー“ギガぐっさん”としてUCOM光のプロモーションキャンペーンに登場する見込みだ。
鈴木社長は質疑応答で、契約数などの具体的な目標は明らかにしなかったが、「社運をかけるくらいの思いで取り組んで行く」と述べ、全社を挙げて光ファイバー回線事業の拡販を行っていく姿勢を強調した。