米AMDは24日(現地時間)、第4四半期(10~12月)の決算を発表した。売上は前年同期の2%増の16億9000万ドルとなった。 売上は横ばい傾向だが、最終損益は前年同期が3億7500万ドルの黒字に対して、1億7700万ドルの赤字となった。リストラ費用がかさんだことなどが要因。 また、2012年第1四半期の見通しとして15億400万~16億600万ドルになると予想。ハードディスクの不足や景気低迷によるパソコン販売の低迷を反映して前四半期より8%減となるとしている。 現在、市場ではスマートフォンやタブレットといったモバイル端末が人気だが、インテルやAMDのチップはこれらにほとんど採用されておらず、x86系のチップメーカーはモバイル市場に取り残されているとの指摘がある。昨年通年のデータで、AMDのシェアは13%も低下した。 また、タイの洪水の影響でパソコン事業はパーツ確保に苦しんでいる。インテルは増収増益を確保したが、パソコン向けチップの比重が極めて大きいAMDはこうしたマイナス要因の影響を回避できなかったかたちだ。