パナソニックは10日、4K2Kの高解像度に対応したコンパクトな20.4型「IPSα液晶パネル」の開発を発表した。米ラスベガスの家電見本市「2012 International CES」(現地10日開幕)に参考出展する。 「IPSα液晶パネル」は、1型あたり216画素の高精細で、フルHD(1,920×1,080)の約4倍となる4K2K(3,840×2,160)表示に対応する20.4型モデル。4K2K表示ディスプレイとして世界最小クラス(1月10日現在、同社調べ)をうたう。4K2Kながら電力はフルHDと同等。パネルの厚さも世界最薄クラスの3.5mmとした。 従来のIPSパネルに同社独自の「IPS-Pro技術」を組み合わせ、高コントラストかつ高階調な色再現性を持つとともに、高レベルの透過性を確保した「超高開口率画素構造」を可能とした。透過率は従来構造との比較で約2倍だという。また、「新液晶配向プロセス技術」により、斜め方向の視野角特性を向上した。輝度は450cd/m2、色再現性は70%となる。 同社では2008年に150型4K2K(4,960×2,160)のプラズマディスプレイパネル(PDP)を開発して以来、09年に103型4K2K PDP、10年には58型の4K2K PDPをNHK技術研究所と共同開発してきた。今回、こうしたPDP開発で培った技術をIPSαパネルに活かし、4K2Kディスプレイの小型化を図った。