米ヤフーは4日(現地時間)、新しい最高経営責任者(CEO)にPayPal社長のスコット・トンプソン(Scott Thompson)氏を選任したことを発表した。 米ヤフーは11年9月6日に前任のCEOキャロル・バーツ(Carol Bartz)氏を解任、ティム・モース(Timothy Morse)氏を暫定CEOとし、数カ月にわたって新しいCEOを選考していた。 インターネット企業のパイオニアであるヤフーは近年、Googleをを始めとするライバル企業の台頭などによって広告収入が落ち込み、業績不振にあえいでいる。新CEOはヤフーの再建を担うことになるが、株式市場では新CEOの発表を受けて米ヤフーの株価が2%下落。新CEOにとって厳しい出発となっている。 スコット・トンプソン氏はeBayのオンライン決済サービスPayPalでシニアバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)を務めていた人物。それ以前はクレジットカードのVisa傘下で同社の技術面を担当するInovantで技術開発を統括するエグゼクティブバイスプレジデントを務めており、経営と技術の両面で優れた人物とされる。